偶然の、ひとかけらの時間


僕はよほど運がいいんだろうと思う。
朝食時は10分後に出発する上海の友人Nの顔を見かけて同席。
別れ間際によもやま話をした。
Nが昨秋出版した初めての著書を贈られ、
朝食のテーブルで少しずつ読み始めていたのだ。



出発前にトイレに寄ったら、
ソウルの友人Tにバッタリ。
昨夜のクロージングパーティで
別れの挨拶ができなかったなぁと心残りだったから
ラウンジで話ができてなによりだった。
Tが3年間の兵役に行き、
航空機の飛行マニュアル翻訳を手がけていたことを初めて知った。


こうした偶然に恵まれるかどうかは本当に運次第。
時間がふんだんにあるときより、
印象に残る話ができるのは
案外こんな偶然の、ひとかけらの時間であることが多い。



釜山にまた来られてよかった。
会いたい人たちに会えてよかった。
初めての出会いがいくつかあってよかった。
自分がもらった運に感謝!