昨日のことです。
終業ベルが鳴り、いざ帰り支度を始めたら、
小型トートバッグが見当たりません。
確か、図書館から借りた読みさしの単行本、
井上ひさし『一週間』を入れていたはずです。
- 作者: 井上ひさし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/06
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
幸いきょうは一日ビルから外出していません。
34F会議室、同じく34Fアトリウムと
自分の足取りを追っかけてみますが見当たりません。
遺失物は1F防災センターに届いていることがあるので
そちらに回ります。
やはり、ありません。
紛失届を記入して、届いたら連絡してもらうことにしました。
でも、おかしい。
きょうの自分の足取りはかなり限られているはずだ。
いずれにせよ、このビルの中にまだあるのは間違いない。
再度戻ってエレベーターを乗り継ぎ34Fに向かいます。
そうだ。
13時から始まる会議のとき
僕は早めに行ったけれど実は隣りの会議室と間違っていた。
みんな相変わらず時間通りに来ないなぁと思っていたら、
隣りから聞き慣れた声が聞こえてきた。
あれ、僕、会議室を間違ったのか、
と急いで隣りに移動した。
小型トートバッグは最初に僕が間違った会議室の
僕が座った椅子の足元にちゃあんと待っていた。
ごめんね、暗い部屋に君を置き忘れて。
会議室を間違えたことに気づいたときに少しあわてて
一瞬だが注意が散漫になった。
そのとき足元にバッグを忘れて自分だけ移動してしまったのが
紛失の原因だった。
- 作者: 井上ひさし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/03/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (8件) を見る
(文庫にもなりました)
防災センター職員の方に再度報告し、
帰宅する地下鉄で僕は『一週間』の続きに取り掛かった。
借りた本を無くしたら弁償しなくちゃいけないし、
ものをなくすこと自体で自分の自信が減ってしまう。
見つかって、よかったよ。
戻ってきてくれて、サンキュー!