「ぬいぐるみおとまりかい」に参加希望者殺到!


スクラップブックから
朝日新聞2018年2月27日朝刊
毎日、新聞を複数紙読む習慣を身に付けると、
自分がまったく予想もしなかったことに時折ぶつかる。


   列島をあるく 戌年、戌の刻 (最終回)
   ぬいぐるみ お泊まりの夜
   本の魅力を 図書館の試み



   夜の図書館。
   ひとけのない本棚の前で、
   ぬいぐるみたちが遊んでいるよ—。
   子どもの想像力に訴えて、
   本の魅力を知ってもらう試みが広がっている。
   (略)

  
   兵庫県高砂市で開かれた
   「ぬいぐるみおとまり会」を訪ねた。
   (略)


   最後の職員が照明を消すと、
   ガラス張りの建物は闇に包まれた。
   無人になった館内の一室では、
   10体のぬいぐるみが眠っている。
   子どもたちが、お気に入りのぬいぐるみを
   図書館に宿泊させるイベントだ。
   (略)


   イベントのシナリオでは深夜、
   ぬいぐるみたちが起き出して館内を探検する。
   肩車しあって高い本棚に手をのばしたり、
   一冊をみんなで囲んだり。
   絵本パーティを繰り広げるというものだ。


   後日、ぬいぐるみを迎えに来た子どもたちに
   パーティの様子を捉えた写真の冊子がプレゼントされ、
   「ぬいぐるみが選んでくれた」本2冊も貸し出された。
   (略)


   「ぬいぐるみおとまり会」は2006年ごろ、
   アメリカの公共図書館で始まったとされる。
   (略)


   どこも(引用者注:取り組んだ日本各地の図書館)
   参加希望者が殺到し、「また開いて」と要望がくるという。
   普及した理由のひとつは、ほとんど費用がかからないこと。
   (略)


   東京都墨田区で図書館イベントを企画運営している
   ボランティア団体「墨田区ひきふね図書館パートナーズ」は、
   開催に必要な人員の目安や事前準備、
   当日のスケジュールなどのマニュアルを
   フェイスブックで公開している。
                      (湯瀬里佐)



こんな楽しい会がアメリカで始まって
もう10年以上も続いていたなんて、知らなかった。
この発見が新聞を読む楽しさですね。
「戌(いぬ)の刻」シリーズに掲載チャンスを狙いすまして
湯瀬記者、クリーンヒットの記事でした!


ぬいぐるみおとまりかい (えほんのぼうけん (63))

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