宮城への旅に付き合ってもらった一冊。
石垣りん『詩の中の風景ーーくらしの中によみがえる』
(中公文庫、2024)を読む。
表4から引用する。
いつでも訪れることができる、不思議にひろい場所。
ときどき深呼吸したくなる原っぱ。
かたくなな心に手をさしのべてくれ、
暮らしの中で鏡のように光るもの。
ーー詩は自分にとって実用のことばという著者が、
みずみずしい感性で五十三人の詩篇を選び、エッセイを添える。
読者ひとりひとりに手渡される詩の世界への招待状。
<解説> 渡邊十絲子
初出 「婦人之友」1987年7月号〜92年3月号
『詩の中の風景ーーくらしの中によみがえる』
(1992年10月、婦人之友社)