10年食日記、二冊目。

yukionakayama2007-07-10

デジタルノートとは別に
アナログ日記をつけている。
書いているのはきょう食べたり
飲んだりしたものだけ。
自分の感情や抽象的なことはいっさい書いていない。
ヒントにしたのは作家・池波正太郎さんの食日記。
自宅で仕事をする池波さんにとって
食事は一番の楽しみ。それを準備する奥さまには
毎日毎日知恵を絞るのが一苦労。
池波さんは日々の食の営みを記すことによって、
この季節にはこんな食物が出回るなぁ、
このメニュー、しばらく作っていなかったなぁ、
と奥さまの気づきを促すために食日記をつけ始めた。
僕は以前体調がおもわしくないときがあって、
自分が日々食べたり飲んだりしているものを
目に見える記録にしておけば反省の材料にもなるし、
健康維持の参考になるのではと思って書き始めた。
青春の日記と違って、食べたもの飲んだものだけを
淡々と書くことにしたので三日坊主に終わらず、
自分でもびっくりするくらい長く続いている。
写真は二冊になった10年日記。
1990年1月1日から書き始めて18年目。
誰の役に立つわけでもなく、
僕以外の人が見てもおもしろくもなんともないだろうが、
90年以降に自分が食べたもの飲んだものが
この二冊にすべて記録されている様は壮観である。
ウチに遊びに来る友人はときどき人の10年食日記を音読させて、
いつぞや宴会で一緒に食べたメニューを確認したりしている。
日々のメニューを見てると、誰と食べていたか、
そのときどんな会話をしたかまで思い出すことがあるから、
胃袋の記憶は偉大である。
25世紀あたりに、平成の日本の庶民の食生活を研究する人が出てきたら、
この二冊は史料のひとつくらいにはなるかもしれない。
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徒然なるままに記すだけの僕のデジタルノート、
特に目的地があるわけでもない人生の道草です。
ご愛読、お立寄り、ありがとうございます。