五次元と風鈴

yukionakayama2007-08-08

きのうの夕方久しぶりに銀座を歩いた。
茂木健一郎さんのブログで見かけ、
朝のNHKで放送していたリサ・ランドールの著書
「ワープする宇宙」(NHK出版)を探していた。
四軒目でようやく手に入れた。
この世界には三次元+時間を超えた「五次元」がある
と聞き興味を引かれたのだ。

ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く

ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く

オカルト本が「五次元」を訴えるなら見向きもしなかったろうが、
リサはハーバードで研究を続ける理論物理学者。
同僚や先達やライバルたちがリサの理論に注目している。
年末の実験で彼女の仮説が証明される可能性がある。
物理学は理論と実験を交互に繰り返して発展してきた学問だ。
世界にはまだこんなとてつもない理論が生まれる余地があり、
クレージーなことを考え続ける学者がいると知ると
それだけで僕の心は軽くなる。
僕たちは世界のことも宇宙のことも
結局なんにも分かっちゃいなかったんだぜ、
とまるで停滞しているさまざまな事柄を
チャラにできるような気分になる。
そうだ、銀座まで来たからには
エストに寄ってうまいお茶とクリームパフでも楽しもう。
クラシックを聴きながらリサの本を読もう。
道すがら、風鈴屋が立ち止まって
商品を並べはじめていた。
暑かった日の夕方に少し風が吹いて幾分涼しくなり、
風鈴の音が耳に心地よかった。
一番音色のきれいな風鈴は3,000円もしたのだが、
「即興性」を重んじてエイヤッと買った。
銀座料金だったかな?
銀座でクリームパフを食べながら、
五次元について考えていた夜だった。