携帯はしに出会った日

ある晴れた日、広尾の商店街を
ブラブラしているとはし専門店に出会った。
そう言えばベルリンスクールの級友ミハエラが
東京に来たとき、銀座ではし専門店を見つけたと
僕に教えてくれたことがあった。
ミハエラはルーマニアの首都ブカレスト
PR会社を経営するやり手女社長で、
なおかつ買い物名人である。
どの都市に行ってもすばやくめぼしい店を発見し、
さっさと買い込んではスーツケースいっぱい
故郷まで持ち帰ることを常とする。
僕は広尾のこの店で黒檀の携帯用はしを購入した。
前から一膳ほしいと思っていたのだが、
こうした買い物はすべて出会いが肝心。
以前はときどきお弁当を作って会社に持って行き、
天気のよい日は川をながめたり、木陰を見つけて
ランチのひとときを過ごすのが習慣だった。
季節も三寒四温で春に向かっていくし、
僕たちのオフィスも5月の連休明けには
新橋に引っ越す。
昼のランチ付会議を少し整理して
お弁当の日を復活するかな。
黒檀の携帯はしを持って。
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メーカー直営、はしの専門店「にほんぼう」。
www.nihonbo.jp
渋谷区広尾5-3-13
03-5420-1184
広尾散歩通り
10:00-20:00 無休
一膳数百万円のはしまでありまっせ。