土曜日だから、キスを干そう


土曜日は午前中に2時間半、
勉強部屋にこもって英語を勉強する。
丸いお膳(京都の知人にいただいた)の前で英語を勉強するのは
一週間のうち、この時間だけ。
後はウォーキングしながら、掃除しながら、
洗濯物をたたみながら、録音したNHKラジオ講座を聴く。



土曜日だから駅向こうの「魚卯」を覗く。
我が町ではただひとつのまともな魚専門店(というのもヘンだが)だ。
後はみんなつぶれるか、スーパーの鮮魚コーナーだ。
(つい、最近、駅のこちら側に魚屋ができた。いまどき、珍しい。
 応援したいが、品揃えが僕にはちょいと物足らない)



風干しするのに具合のいい開きの魚が「魚卯」にあると
たいがい買っていく。
それを知っているオヤジがいて、
僕の顔を見ると、「いい開きがあるから、買ってきな」と勧める。
きょうはキスがあった。


塩を振り、カラスに持って行かれないようスダレの内側で干す。
いい案配に水分が抜けると、刺身と干物の中間のような、
触るとちょっと弾力のある感じになってくれる。
これを数枚焼いておかずで出すと、
味にうるさい同居人も文句を言わず食べている。



こうした時間のかかる仕事は、
週末ならではのお楽しみなのだ。