本郷菊坂、銭湯に洋食屋



一日分の仕事を終えて、本郷界隈をぶらぶらする。
東京銭湯お遍路第36湯は、文京11番・菊水湯におじゃまします。



「お遍路MAP」の解説にはこうあります。


  「唐破風、懸魚飾り、富士山の大きなペンキ絵、井戸水、
   薪炊き、高い天井、宝寿湯、日替りハーブ湯、番台、
   昭和造りの昔風の銭湯です」


銭湯好きならたまらないスペックです。
木炭をたっぷり詰めた袋をしずめた木炭湯がありました。
肌がすべすべになる効能です。



湯上がり、本郷菊坂を歩いていると、
こじんまりたたずむ洋食屋「キッチンまつば」を見つけました。
「小石川で22年、本郷菊坂で13年、創業昭和49年」とあります。
とりあえず生ビールのグラスとおつまみ。
おつまみはどれでも300円。
ポテトサラダとトマトを注文したら、
これで儲けが出るのと思うくらいの大サービス。



家族経営らしく、
人柄のよさそうな奥さんが料理の注文をとって運ぶのを担当し、
奥の厨房では旦那とそのお父さんらしき男性が料理をつくっています。
小学三年生の息子も半分遊びながら
半分食器の片付けを手伝っています。
こうした店は早く終わるに違いないので、
奥さんにあらかじめ閉店時間を確かめておきました。


レモンチューハイを二杯飲み、
メンチカツと海老フライの定食をいただいて僕も早仕舞い。
一見の客としては、仕事が終わった後の
一家団欒の時間をじゃましてはいけません。