現在、自分の身の回りで起きていることを
現在の視点や情報だけで判断するのは危険である。
そんなとき歴史的思考と世界的思考が役に立つ。
- 作者: 猪木武徳
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 新書
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猪木武徳「戦後世界経済史」は通読してやはり名著だった。
いま二度目を読んでいる。
戦後と世界を俯瞰し、経済史の視点で考え直すのに
とても豊富な材料を提供してくれている。
- 作者: 「世界の歴史」編集委員会
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 単行本
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新刊の「もういちど読む山川世界史」を併読している。
山川出版社の日本史、世界史は
高校の教科書で親しんだ人も多いだろう。
「日々変化する世界をとらえ、
ニュースの背景がわかる社会人のための教科書」
(同書腰巻きのコピーより引用)
という企画が実にタイムリーである。
ニュースの背景を読み解こうと
同社が高校教科書を社会人のために再編集し、
最新記事を加えたシリーズだ。
三連休を利用して読み始めたが、
高校生のときにはとても気づかなかった視点で
世界史を読み直すことができる。
個人の力ではどうにもならない力の作用が
次の時代の流れを創り出し、
しかしその力もとどのつまりは個人の力の集大成から生まれる。
その相互作用を知るのが歴史を学ぶことであると僕は考える。
(国家と国家の外交のように、猫と猫の間にも距離感が存在する)
確かに僕たちの回りで現在起きていることは
100年に一度の現象であるかもしれないが、
どっこい世界史を読み直すと、
激動していなかった時代などなかったことが分かる。
そして、現在は突然現在となったわけでなく、
過去からの流れ、力と力の拮抗作用、
人間の集団としての意識の変化などで
現在になっていることも理解できる。
「もういちど読む山川日本史」と並行して読み直してみたい。
- 作者: 五味文彦,鳥海靖
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 単行本
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