細田守『時をかける少女』 (2006)


細田守監督『時をかける少女』(2006)を観る。
セカクリ(世界クリエーティブ塾)のU副塾長講義で
この一年、自分が嫉妬した5作品の発表があった。
その中に細田監督の最新作『サマーウォーズ』があり、
ストーリーを聞くうちにこれは観ておこうと思った。
TSUTAYAでもレンタルが始まったばかりなので予約も難しい。
そこでまず旧作から観た訳なのだ。


時をかける少女 通常版 [DVD]

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以前銭湯お遍路をしているときに、
この作品をテレビ放映していて思わず目が止まった。
さすがに湯に入る前に
裸のままでずっと観ているわけにもいかなかったから
ほんの一部を観ただけだった。
ずいぶん丁寧なアニメーションを作る人がいるものだなと
感心し記憶した。それが細田監督の仕事だったのだ。


サマーウォーズ [DVD]

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  (今年のメディア芸術祭・アニメーション部門で大賞受賞)


原田知世主演の『時をかける少女』も好きだったが、
実写を単にリメイクしたアニメーション作品ではなかった。
何重にも重ねた入れ子細工のように時間をデザインする物語。
その時間の中を行きつ戻りつするうちに
親友となった男子と別れなくてはならなくなった主人公。
通り過ぎていった中学時代、高校時代が
蘇るような感覚を何度か味わった。



  (U副塾長が「サマーウォーズ」の原型と指摘した作品)


U副塾長が細田監督作品を嫉妬の対象としていなければ、
この作品を見落としていたかもしれない。危ういところだった。
U副塾長の嫉妬心に感謝する。

  wikipedia:細田守