細田守監督『サマーウォーズ』をようやく観た。
これほどの水準のアニメーション作品を
いまの日本で観ることができるとは、僕たちはなんて幸福なんだろう。
既に100万人以上の人がこの作品を愉しんだのがよく分かる。
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2010/03/03
- メディア: DVD
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3月3日のレンタル開始以来、
近所のDVDショップはすべて貸出中。
Tsutaya ディスカスでも一位登録者の数が増えるいっぽうで
僕は一ヶ月以上も待たされていたのだ。
現実世界とアバター世界の対比。
人と人のつながりが、最後の最後で邪悪な人工知能に打ち克つ。
舞台を信州上田、主要登場人物を武田家末裔としたあたりが
物語を転がしてゆく原動力になった。実にうまい。
コンピュータにいつも向かっている中学生佳主馬(かずま)が
アバター世界では誰もが認めるヒーロー・キングカズマになっているのが
僕にはとても印象に残った。
現実のウェブ2.0の世界でも
こうした少年少女の活躍の領域が拡大深化しているからだ。
大人たちが仕事や酒やゴルフに明け暮れ、気づかぬうちに。
セカクリ(世界クリエイティブ塾)U副塾長、
ブロガー友達haruharuyさん、伝説ブロガーさとなおさんら、
その道の目利きたちの推薦は間違いなかった。
(さとなおさん、大画面で夏のうちにこの作品を観ないで
ごめんなさい、ごめんなさい)
今年のメディア芸術祭で
アニメーション部門大賞を取ったのもきわめて順当な評価。
細田監督は2006年の作品『時をかける少女』に続き、
3年ぶり2度目の大賞である。
あまりに素晴らしいんで、僕は二回続けて観ちゃったよ。
もし、みなさん未見でしたら、
今度の週末にでもぜひ。
そろそろDVDショップでも借りられると思います。
(写真は『サマーウォーズ』公式サイトから引用しました)