国産グラッパを飲む会


三連休二日目は、「国産グラッパを飲む会」を開いた。
秘湯会+同居人のいつものメンバーである。
昼間のうちに洗濯、買い物、掃除(一部のみ)、
畑仕事(追加分)をすませておく。
軟水銭湯M湯で身を清め、台湾中華F楼で腹ごしらえをする。


さて。



今週、同居人が仕事で甲府に行った折、入手に成功したのは、
減圧式蒸留で日本初のグラッパ「内田葡萄焼酒」
勝沼・白百合醸造の製品である。
山梨県産の葡萄の果汁、果皮を原料に使っている。



飲み比べで用意したのは、
Rotter Williams "Birnenbrand 2005"。
パリ在住の高名なアメリカ人演出家B.Bさんにいただいたものだ。
スイスStettenの自社果樹園で栽培した赤梨を蒸留した
フルーツブランデー。
赤梨は普通の黄梨より栽培が難しく、
蒸留すると特徴ある芳香を持つ。



  (左が赤梨ブランデー。右が国産グラッパ
   どちらも無色透明である)


どちらもおいしい。
単純に比較するのは難しい。
だが、仮にこの二つの酒を女性に例えるとすると、
国産グラッパは清新であり、初対面の印象がよい女性。
赤桃ブランデーは余韻が長く、面影を忘れがたい女性。
桃の果実の持つトロッとした質感を液体になっても残している。


両者を味わい、
結局、赤梨マダムの誘惑には抗えないのか
とグラス片手に妄想する(男はバカな生き物ですね)。
男の心理を知り尽くした手練手管なのかも分からないのだが。



  

  (小腹が空いたら、F楼のえびチャーハンをつまむ。
   脇に目玉焼きがのっているのがなんともうれしい)


ともあれ、
県産葡萄でグラッパを作るこうした試みにはおおいに期待したい。



そして、味もさることながら、ボトルの美しいこと。
グラッパには官能的デザインのボトルが多いが、
「内田葡萄焼酒」も決して負けていない。
やまなしグッドデザイン選定商品である。


  wikipedia:グラッパ
  wikipedia:en:grappa