CITRA PARIWARA(チトラ・パリワラ)


ジャカルタでこの日おじゃましているオフィスからは
国立サッカー競技場が見える。
スカルノ初代大統領時代、1960年に完成。
90,000人弱の観客を収容でき
世界で8番目に収容人数の多いスタジアムである。



前日、女性ECD、Tinaさんに会い、
オランダ軍と戦った独立戦争の話を聴いた。
Tinaさんはある銀行のために
独立記念日にまつわるドキュメンタリー仕立てのテレビCMを企画制作した。
どの国にも歴史の陰に埋もれていた物語がある。
そのひとつを彼女のチームは発掘し表現に定着させた。
舞台裏を聴けば聴くほど興味深い。



僕たちの2時間半ほどのクリエーティブ・セッションも
幸い好評だった。
会議室に集合した幹部、若手のみなさんが
食い入るように僕の話を聴いてくれ、質問してくれた。
手間暇かけてプレゼンテーション材料を揃えていった甲斐があった。
MacBook Air、アダプターなどいくつかの道具を持っていけば、
世界中どこでもこうしたセッションができる時代になったのだ。



インドネシアには
CITRA PARIWARA(チトラ・パリワラ)と呼ぶ広告賞がある。
地元のみなさんが一番大切にしている賞だ。
12月に開催される次のCITRA PARIWARAの審査・スピーチに
僕を招待してくださることになった。
今回、責任者の方と実施したミーティングがきっかけになった。
とてもうれしい。
自分がいまやっていることを地元の方が評価してくれ、
次につながる機会をくださるのがうれしいのだ。



同僚にお願いして
東京での仕事をやりくりする必要がある。
同僚の理解・協力が得られれば、
今年はもう一度ジャカルタにやってこられる。
ここの人や街や国のことを
もっと深く理解できる可能性が生まれた。
点と点が線になる。