ジャコウネコのコーヒーをいただいた


ジャカルタでクリエーティブ・セッションを
二日間実施した御礼に
コピ・ルアク (Kopi Luwak) をいただいた。



スマトラ島、ジャワ島、スラウェシ島に棲む
野生マレージャコウネコ(ルアク)は
ロブスタ種のコーヒー果実が好物である。
農園で熟した果実をこっそりいただき、
その代わり消化できなかった種子を落としていく。
その種子を洗浄、乾燥、高温焙煎したコーヒー豆がコピ・ルアクである。
ウグイスの糞を石けんに使う、コーヒー版と思えばいいのか。



当然コピ・ルアクの生産量は限られる。
野生マレージャコウネコの生息数に生産量は比例する。
彼らだって腹も空いていないのに
余分にコーヒー果実を食べたりはしまい。
腸内の消化酵素の働き、腸内細菌の発酵で
コーヒーに独特の香味が加わる。



おそらく事の始まりは、
コーヒー果実を食われることに悩まされた農夫が
後に残された種子を使えないものかと洗浄・乾燥したのだろう。
案外うまいので、まぁ商売には使えまいが、
自家用ならいいかと飲み始めたのではないか。
いまではその希少価値のため
世界でもっとも高価なコーヒーのひとつになっている。



Google画像検索より写真上引用)