3.11以降のコミュニケーション、After 3.11


ベルリンスクール・東京プログラム五日目。
午前中は弊社会議室で僕たちがリードするセッションだ。
タイトルは、”Communications in Japan After 3.11
ーWhat We Could Not Do and What We Couldー”
(「2011年3月11日以降の日本におけるコミュニケーション
ー私たちにできなかったこと、できたことー」)。



3月上旬にイスタンブール
ベルリンスクール学長・マイケルと雑談したことがきっかけで
生まれたケーススタディである。
3.11から現在までを三期に分け事例を見せながら論を進める。
予定した通り、90分弱で終わった。
参加者の反応もよかった。
日本の大学の講義やセミナーなら
いくつか質問を受けて(もしくは質問ゼロで)
拍手がパラパラとあって終了だろう。



ベルリンスクールはMBAである。
世界で唯一、クリエーティブ・リーダーシップを習得する
エグゼクティブMBAである。
世界各国から自分の意志で集まった38名
プラス日本が誇るMBA一橋ICSの精鋭4名が相手である。
休憩をはさんで第二部、90分。
ここからが実は真骨頂である。



現在ベルリンスクールに通っている
同僚Mさんの助けを借りて
グループディスカッション、プレゼンテーション。
一橋ICS藤川教授からも鋭い質問が飛ぶ。
まだ、終わらない。
最後に僕がラップアップ(まとめ)として
自分なりに考えてきた結論、未来への展望を話す。
すかさずスローカム学部長が議論をリーダーシップに集約する。
さらに感想やら質問が個別にあって
ようやく3時間半のセッションが終わる。
(この後、参加者のひとりから卒論の参考にしたいと
 別テーマで1時間半のインタビューがありました!ふぅ〜)



僕たちはこのしつこさを学ぶ必要がある。
人の話を聴くだけで
質問のひとつもせず席を立つならお互い時間のムダだ。
話を鵜呑みにせず疑問をぶつけてみたり、
人の意見にのっかったりひっくり返したり
知の冒険に挑まなくては自分の栄養にならない。
年に一度ベルリンスクールのセッションに挑むのは
僕にとって自分を鍛えるための、アウェイの他流試合なのだ。



きょうで5月が終わった。
今年も早いなぁ。
(みなさんの時間感覚は、いかがです?)