庭のある小さな三つ星ホテル


カンヌ市最大の収入源は
一年の各期間に予定されたコンベンションである。
カンヌ国際クリエティビティ・フェスティバルもその一つだ。
ホテル宿泊料は需要と供給の関係で変化する。
(料金はシーズン毎に決まっていて変動相場制ではない)



一番高額なのは5月のカンヌ映画祭期間で、
僕の部屋が250€ (8€の朝食別)まで上がる。
同じ部屋をネットを使って自分で交渉し、
今年は155€(朝食・WiFi付)で手を打った。
昨年宿泊した実績が交渉に有利に働く。
それでも社の出張宿泊規定料金で2,000円少々こぼれる。
一応三つ星だが(苦笑)、その基準はよく分からない。
来年カンヌの参加を考えている人は
少しでも早くホテルを押さえることを勧める。
間際になるほど選択肢がなくなる。




Cannes Garden Hotel の名前にふさわしく小さな庭があって
そこで朝食を取ったり、仕事をしている。
ときおりいい風が通るし、
茶店だとここまで長居できないので助かる。
各国からフェスティバルに参加する若者たちが宿泊していて、
今年はオランダの撮影クルーも一緒だ。
小さなホテルだからすぐに顔見知りになってあいさつする。
五つ星ホテルには決してない、現場の雰囲気があるのだ。



おまけにレストラン、バーには困らず、
日本からいらしているみなさんもこのあたりでは見かけない。
会場には徒歩10分で行けるから、
行ったり来たりにも不自由はない。