「富士屋本店」で元気をもらった


仕事で心配事ができてしまって、
なんだかまっすぐ家に帰る気になれなかった。
定年してもシニア契約社員になっても
仕事は仕事だから心配事はついてまわる。



久しぶりに渋谷で地下に潜って
「富士屋本店」にたどり着いた。
ほぼ満員の店内にさらにお客が次々入ってくる。
おかみさんと2人のおじさん店員が
注文を受け、酒と料理を運び、勘定する。
もうひとりのおじさん店員は洗い場で
グラス、食器をひたすら洗う。



アルバイトふたりが突然来られなくなったのが
てんてこ舞いの原因だった。
そりゃあ、店を預かる身としては困るだろうな。


それでもめげないおかみさんに
僕は元気をもらってしまった。
「きょうは悪かったね。ごめんね」
帰り際の客におかみさんの、この台詞。
なかなか言えないよ。



きざみキャベツにマヨネーズを少々。
その上にロースハム4枚のせて300円!
富士屋本店名物「ハムキャ別」です。
もちろん、今夜も注文しましたとも。