松本に出張に出掛けている同居人から電話が入った。
年に一度か二度、特別なときに行くG鮨に新子が入ったかな、
と聞かれた。
もちろん、僕が知る由もない。
「17時になればご主人も奥さんも店に来るから
電話して聞いてみるよ」
と切った。
(胡留さん「会長は物を知らないただの勉強バカだな…
ムニャムニャ…」)
新子の旬が7月下旬からお盆までの三週間であることを
僕はなぜか愚かにも一ヶ月勘違いして
8月下旬と思い込んでいた。
副会長に電話して様子を窺うと、
ぼちぼち晩ごはんの準備に取り掛かる頃だ。
(大王「シンコ、コノシロ、コハダ、シンコ、コノシロ、コハダ……
ムニャムニャ……シンコ、コノシロ、コハダ……)
「また今度にするかな」と思って中止を決めると、
いったん帰宅した同居人は憮然とした感じだし、
副会長は「行くならきょう行っちゃった方がいいですよ」
と控えめに電話で言うが、僕はまだ気づかない。
気になってGoogleで調べて
初めて自分の愚かな勘違いに気づいた!
大変だぁ!
この機会を逃したら、来年の新子の時期まで
同居人が秘湯会に鮨をご馳走してくれることはない!
あわてて段取りをやり直して19時15分に三人でG鮨を予約。
入荷はその日によって違うが今夜新子があるのは確認済み。
三枚づけ、四枚づけの可愛らしい新子の握りに
ありつきました!
ああ、あぶなかった……(って自分の勘違いのせいか)
ご馳走さまでした!