コミュニティーがクリーンに戻った幻想


きょうのスクラップブックから。
朝日新聞2017年2月16日朝刊。



相模原市の障害者施設で入所者19人が殺害された事件を受け、
15日の参院国民生活・経済調査会で共生社会のあり方を議論。
参考人として出席した熊谷晋一郎准教授
(自身も脳性まひのため車いすで生活)の言葉を
同紙面から引用する。



   陰惨な事件が起きると犯人捜しをして排除し、
   自分たちのコミュニティー
   クリーンに戻った幻想を抱こうとするが、
   全く問題解決にならない。


   中間層の没落で多くの国民が不安を感じ、
   より弱い人を排除するなど、
   小さないす取りゲームに向かう構造がある。


   『私たち(引用者注:文脈上、障害者を指すと思われる)は
   生きていていいのか』と不安にさいなまれる人は多い。
   政治には『生きていていいんだ。
   そこはみんなで合意が取れている』
   と党派を超えて一丸となって発信して欲しい。