ケビン・スペイシー、セクハラ疑惑で解雇


きょうのスクラップブックから。
朝日新聞2017年11月10日朝刊
ハリウッド セクハラ噴出
ケビン・スペイシー氏らにも疑惑



   大物プロデューサー(ハーベイ・ワインスタイン氏)
   に対する告発をきっかけに、
   米ハリウッドでセクハラの訴えが広がっている。
   警察も捜査を始めた。
   (略)


   映画「アメリカン・ビューティ−」などで
   アカデミー賞を得た俳優ケビン・スペイシー氏(58)に対し、
   俳優の男性が、14歳だった約30年前に
   「自宅のベッドに連れ込まれた」と告発。
   さらに別の俳優の息子が
   「18歳だった08年に、スペイシー氏のロンドンの家で
   体を触られた」と告発した。
   (略)


   米CNNによると、スペイシー氏は、
   主演を務めるドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード」の
   関係者8人からもセクハラを訴えられた。
   制作側は最新作の撮影を中断し、
   スペイシー氏を解雇すると発表した。



主演の解雇とは思い切った決断だ。
現在進行中のドラマ関係者8人へのセクハラ疑惑が
氏にとって致命傷だったのだろう。


「ハウス・オブ・カード」の一ファンとしては
今後の物語がどう展開するかも気になる。
大統領だったフランク・アンダーウッド(ケビン・スペイシー)が
さまざまな疑惑を受け職をしりぞき、
妻で副大統領だったクレア・アンダーウッドが
大統領に就任する場面で前作が終わっている。
クレアの最後の台詞は、
"It's MY turn."(ようやく私の番がきたわ)



スペイシー氏はドラマの大統領役で、
男優たちとのキスシーンでも絶妙の演技を見せていた。
セクハラ疑惑が明らかになると、
演技だったのか、素だったのか微妙な気持ちになる。
人気ドラマを解雇されたアカデミー賞受賞俳優の今後がどうなるのか、
下世話な興味も湧いてくる。


こうしたタイミングで
他の著名俳優による30年前のセクハラを告発する人たちも出てきた。
米国社会の現実を考えると、真偽が問われる一面もある。
疑惑を全て同罪と断ずるのは誤りだろうね。