志ん生師匠の噺で思い出し笑い(清水奈緒美)


スクラップブックから。
朝日新聞2017年12月1日朝刊
読者投稿欄「ひととき」
「落語が楽しすぎる」清水奈緒美さん



   特に理由はないけれど気分が落ち込んでいる日。
   せっかくのお休みなのに何もする元気も出てこない日。
   そんな日には落語のCDを聴くに限ります。
   五代目古今亭志ん生師匠の噺(はなし)を。


   同じネタをもう数百回は聴いているはずなのに
   毎回笑えるのが不思議。
   これぞ "名人芸" なんでしょうね。
   時には数日後に思い出し笑いをしてしまい、
   知り合いが「何かいいことあった?」。
   実に効果てきめんで安上がりな気分転換法です。



   先日、図書館で、
   落語の稽古をつけてくれるDVDを発見。
   部屋で1人で自習する分には恥もへったくれもないし、
   誰にも迷惑はかけないからやってみようかと、
   いざお稽古開始。


   これがまた想像以上に難易度が高くて。
   しゃべるだけでも難しいのに、
   それに合わせてしぐさをつけるなんて驚異的。
   落語家さんって偉いなぁ……。



志ん生師匠の声からはアルファ波が出てるんじゃないか
って僕は思うんです。
なんだか耳にくすぐったくて、
こわばっていた気持ちが、フッと力が抜けて楽になるような。


落語を自習して遊んでいる清水さん、
いいですね。
そうです。
1人でやる分には、
誰にも迷惑なんかかけないんですから。
日々の暮らしには、自分が息抜きできる、
ラクチンになれる時間がとっても大事ですよね。


2017年最後の月が始まりました!
みなさま、風邪やインフルエンザなど罹らぬよう、
ご自愛ください。