響ほど暴力は振るわないかな(平手友梨奈)


スクラップブックから
朝日新聞2018年9月14日夕刊
「響—HIBIKI—」に主演 平手友梨奈
自分に正直な生き様を



   紅白歌合戦にも出た人気グループ
   「欅坂(けやきざか)46」の不動のセンターと評される。
   なのに終始アイドルらしからぬオーラで取材の場を支配した。
   彼女はまるで、はじめての映画で演じた
   鮎喰(あくい)響そのものだ。
   (略)


   文学界に現れた15歳の天才作家を描いた漫画を
   映画化する話が舞い込み、まず原作を読んでみた。
   気乗りしなかったが、読み進めるうちに響にほれ込んだ。
   「響の生き様を届けたい」と出演を決めた。
   (略)


   似ているところは?


   「興味があるものには、
   徹底的に調べたりして没頭するけど、
   興味がないと全く関心が持てないところ」。


   逆に全く違うのは?


   「響ほど暴力は振るわないかな」。


   この日はじめて、声をあげて笑った。
   (略)


   また、彼女をスクリーンで見てみたいと思った。
   本人に伝えると、苦笑いを浮かべ、
   「もういいかな。響くらい好きで、
   自分が表現したいと思わない限りは」
   (略)
           (文・小峰健二 写真・篠田英美)



マンガ大賞受賞をきっかけに読み始め、
いまや大ファンになった柳本光晴『響』
大好きなマンガを実写化するとガッカリすることが多いので
スルーしようと思っていた。
平手友梨奈を見て、インタビューを読んで、
「ひょっとすると」と期待を持った。