将棋は過去の実績が生きない世界(羽生善治竜王)


第31期竜王戦七番勝負が11日から始まる。
第30期竜王羽生善治に挑むのは、広瀬章人八段。



クリッピングから
讀賣新聞2018年10月5日朝刊
羽生竜王インタビュー
鬼神のごとき強さ 再び
通算タイトル100期か無冠か


     —昨年は「永世竜王」「永世七冠」が懸かったシリーズでした。
      今期は「通算タイトル100期」が懸かっています。


   羽生 将棋というのは過去の実績がいきない世界なので、
      去年のことは一区切りついています。
      今回、また新たな挑戦が始まるという気持ちです。


     —もし、敗れたら無冠になります。
      「100か0か」の戦いですが。


   羽生 ははは。勝ち負けの世界なので、
      長くやっていれば、そういうことも起こりうるでしょう。
      でも、それを恐れることなく、前を向いて戦いたい。
      七番勝負では、見ている人に
      「深い」と感じてもらえる将棋を指したいです。



羽生さんの器を感じさせるインタビュー。
勝つだけでも難しい将棋の世界で
見ている人に「深い」と感じてもらえる将棋を目指す竜王
戦いぶりを見ていきたい。



竜王戦は勝者に4320万円、
敗者に1620万円の賞金が贈られる。