わが町は商店街スタンプ発祥の地である。
大手の店が進出してくれば個人店、家族経営店はひとたまりもない。
スタンプを発行することで弱者連合を組み、
お客さんに便宜を図り、細く長くお付き合いしていく戦略だったのだ。
年末の福引きセールが始まる。
スーパーが100円に付き1ポイント（1円相当）、
もしくは200円で1ポイント（1円相当）に対し、
この商店街スタンプは100円に付き、1ポイント（1.25円相当）を維持。
さらに夏と歳末は空くじなしで商店街で使える商品券への交換率を上げた
福引き大会を実施する。
僕も毎回数千円単位の恩恵に預かってきた。
夏の福引きでは直前に商品券10万円分を当てたこども（年齢不明）がいて
係の女性たちが興奮気味だった。
駅前がどこも同じチェーン店ばかりになってしまっては
なんだか面白くない。
この町の商店街の知恵者たちの企画を楽しみにしているのだ。
