クリッピングから
東京新聞2020年11月21日朝刊
コロナ禍で閑散のNY Xマスツリーの贈り物
ちょっとうれしいニュースが
ニューヨークから飛び込んできました。
【ニューヨーク=共同】
米ニューヨークのクリスマスの風物詩として
中心部のロックフェラーセンターに運び込まれた巨大ツリーの中から十六日、
小さなアメリカキンメフクロウが見つかり、
早速「ロックフェラー」と名付けられた。
AP通信が伝えた。
新型コロナウイルス禍のため観光客がほとんどいない中、
関係者を元気づける贈り物となった。
ツリーを立てていた作業員が枝の間から発見した。
オスの成鳥で、脱水状態で腹をすかせたいたがけがはなく、
十八日に獣医師の診察を受けた。近く自然に返される予定。
ツリーは高さ約二十三㍍のドイツトウヒで、
ニューヨーク州中部オニオンタから十四日に到着。
十二月初旬に点灯され、クリスマスシーズンの到来を告げる。
ロックフェラーは枝で居眠りしていたところを
二十三㍍の樹ごとマンハッタンまで運ばれてしまったのだろうか。
目が覚めたとき、さぞ驚いただろうな。
獣医師の診察を受け、棲んでいた森に戻してもらえるようで
フクロウファンの僕もホッと一息つきました。
故郷で末永く達者に暮らせよ、ロックフェラー!
「ワシは昔、マンハッタンに行ったことがあるんじゃ」
といつか子孫に自慢できるぜ。