人類は忘却する動物である。

yukionakayama2007-08-15

帰省ラッシュが始まりました。
人口が減少してクルマが減って
一時的に住みやすくなった東京のお盆も
そろそろおしまいです。
日本人は休まなすぎじゃないかなぁ、
と思っていたら、
一ヶ月近いバカンスをとるヨーロッパの連中は
別の悩みを抱えている。
一ヶ月の休みが終わって仕事場に戻っても
まったくやる気が起きないんだそうです。
なんだ、国籍や文化が違っても、みんな同じじゃないか。
日本流の小刻みに休む方法が見直されています。
完全にボケてしまうほど
僕たちは長期に休めないわけですから。
いいんだか、悪いんだかね。
62年前の8月15日。日本が戦争に負けた日です。
歴史を勉強していると
人類の歴史は戦争と殺戮の連続で、吐き気がしてきます。
つい62年前に日本が焦土になっていたことが
頭では理解できていても、皮膚では分かりづらい。
以前、友人と訪れたポーランド強制収容所の入り口の看板に
こんな言葉が書かれていました。
「人類は忘却する動物である」。
忘却しないように、当時のまま強制収容所を保存して
誰でも見学できるようにしているのです。
僕たちは、戦争と紙一重の距離で生きている。
歴史を俯瞰的に眺めればそう判断する方が正確に思える。
ベルリンの街を散策するとき
第二次世界大戦の痕跡を見つけることがあります。