祇園のはずれで働いていました


陽が落ちるとずいぶん涼しくなりました。
今宵はおでんの鍋で燗酒にいたしましょう。
燗には「ちろり」です。



右は京都錦小路の有次で買った銅製のちろり。
左の二つは祇園のはずれにあった
小料理屋Yのおかみさんの形見にいただいたちろり。
この軽さは錫か、真鍮か。
どちらも正一合、燗ができるサイズに作ってあります。



おでんの鍋に間借りさせて30秒。
いい感じの燗ができあがります。
燗酒担当の副会長があれこれ試した結果、
45秒ではちょっと熱すぎ。30秒で充分でした。


飲んべえが集まるお店でお待たせせずに
ほどよい温度で燗を出す。
そんな現場でさんざ仕事をしてきたちろりです。
年季が違います。


今宵の酒は福島の「きもと大七」。
燗に合う酒として日経新聞で第一位に選ばれた銘柄です。