08年度NHKラジオ語学講座レビュー


今年も3月に入り、
そろそろ受講してきたNHKラジオ語学講座のレビューの時期である。



僕は今年、英語を二講座、ドイツ語を一講座選択した。
現在の日々の時間のやりくりでは、これが精一杯のところである。
三講座は以下の通りである。


  1. 「まいにちドイツ語」(月から木までで一講座、金は別講座)
  2. 「入門ビジネス英語」
  3. 「実践ビジネス英語」



「実践ビジネス英語」の杉田敏先生は別格として、
今年度は「入門ビジネス英語」が拾い物だった。
入門と銘打っているが、どうしてどうして中身の濃い講座であった。
とりわけチームとして講座を作り上げたことがよかった。
テキスト執筆のジョン・K・ギレスビー、嶋川洋一、
コメンテーターのジェイソン・ハッチェル、
ナビゲーターのAIKOのチームワークが見事だった。


これまでNHK語学講座は、
中心となる先生の個性や指導技術が一番重要視されてきたが、
チームの仕事としては、
「入門ビジネス英語」チームの成果は今年、群を抜いていた。
語学講座の試みとして僕は高く評価する。
Congratulations!



「入門ビジネス英語」が扱っている内容は
海外の日本法人や日本の外資系企業で働く人のみに限らず、
僕たちの日々の仕事に即役立つ実践的なものだった。
企業の最前線で働いている人たちをゲストとしてスタジオに招き、
英語とビジネスに関する活きた話を聴けたのも収穫だった。



2009年度のNHK語学講座のカリキュラムが発表になった。
さて、来年度はどの講座に挑もうか、いまからワクワクする。
42年前、中学校に入学した12歳の4月1日に、
僕はいつでも戻ることができる。
そのことは自分の才能の一部であると思っている。


2009年のいま、
語学講座をタイマー録音してくれるMP3プレイヤーもあるので、
意欲さえあれば語学修得をめざす者には天国のような時代である。
それでも外国語を修得できないのであれば、
たぶんそれよりもっと重要なことが
あなたの人生にあるに違いないのだ。



百年に一度の大不況などと大騒ぎして
おのれの知性まで縮こまらせる必要など
微塵もないと僕は思う。
勉強の道は、経済的に恵まれていない人にも
開けている時代になった。
そのことを僕たちは幸福、
もしくは社会の進歩と思った方がいい。


テキストブックやCDを買うお金がないのなら
放送はタダである。
近頃はインターネットでも
放送と同じ内容の講座を聴くことができる。
時代は私たちの味方である。
あきらめてはいけない。


(文中敬称略)