百花繚乱、10月からのNHKラジオ語学番組

10月から百花繚乱のように新作が始まりました。
NHKラジオ語学番組です。
コロナ禍で録音を見合わせていたため、7〜9月は再放送だったのです。


20年聴き続けている「実践ビジネス英語」の他に
「まいにちドイツ語」「まいにちロシア語」に通っています。
どちらも応用編で意欲的な講座がスタートしました。


f:id:yukionakayama:20201022110649j:plain:w500


ドイツ語は上田浩二先生、グンダーマン真衣子さん(パートナー)の
「翻訳に挑戦しましょう」。
上田先生の「開講のあいさつ」から引用します。


  外国語の上達には、なによりもその外国語にどれだけ接したかが大事です。
  そして、その接し方の質も大切です。
  しかし、日本に住みながら、日常的にドイツの人と会話をすることは、
  なかなか難しいでしょう。
  しかも興味や関心が合う人が身近にいるとは限りません。
  また、日常会話だけでは物足りない人もいるでしょう。


  その点、「読む」ことは、どんなレベルでも可能です。
  しかし、読んでも本当に分かったかどうかには、
  なかなか自信がもてないのが普通でしょう。
  その点、母語に訳すことはいい練習になります。
  なんとなく「分かったつもり」では訳せないでしょう。
  大きな文脈を考えながら、目の前の文に隅々まで目を配る。
  この両方の作業が必要です。
  (略)

    (NHKテキスト<ラジオ>「まいにちドイツ語」2020年10月号 p.66)


一方ロシア語は黒岩幸子先生、
イリーナ・ヂョーミナ・ブライアンさん(パートナー)の
「朗読に挑戦!〜ロシア人が見た日本」です。


f:id:yukionakayama:20201022110710j:plain:w500


黒岩先生の「開講のことば」から引用します。


  これから半年間、朗読に挑戦しながら
  ロシア人の日本滞在記を読み解いていきます。
  月ごとに取り組む6つの手記は、
  過去200年間にそれぞれ異なる事情で日本にやって来て、
  異なる立場に置かれたロシア人のものです。
  (略)


  講座のテーマは、「朗読に挑戦!」です。
  文章に込められた笑いや怒りや涙を追体験しながら声に出していきましょう。
  私たちは歌を習うときに、歌詞とメロディーを別々に覚えたりしませんね。
  書かれた文章にも歌と同じようなメロディーがあります。


  ロシア語には「シンタグマ」と呼ばれる意味と音声の単位があり、
  一続きで発音されます。
  また、特定のニュアンスを表すパターン化されたイントネーションがあるのも
  ロシア語の特徴です。
  このような音、つまりメロディーに耳を傾ければ、
  ロシア語の理解もいっそう深まるはずです。
  (略)

      (NHKテキスト<ラジオ>「まいにちロシア語」2020年10月号 p.80)


僕は「開講のあいさつ」「開講のことば」に書かれているような
講座のシラバスを読むのが大好きです。
どんな内容なんだろう、どんな方法で進めていくのだろう、とワクワクします。
10月からのドイツ語・ロシア語応用編では「翻訳」「朗読」に光を当て、
1レッスン15分の限られた時間を充実させようとする両講師の意欲を受け止めました。


どの語学も応用編ともなると、
日本全国で熱心に聴いている仲間たちと並走するのは容易ではありません。
でも、未知の言葉を通じて、僕の知らない文化に触れたり、
出会ったことのない人たちと交流できる感覚を持てるのが何よりの喜びです。
それが一番の動機であり、僕の学びの原動力です。
(ま、要するに、語学オタクなんですね)


10月からの各講座新番組、まだ始まったばかりです。
いまからでも充分間に合います。
「NHK語学」サイトはこちらからどうぞ。
(講師の先生方、パートナーのみなさんの写真は同サイトより転載)