真夜中のダンスパーティ


結婚パーティは夜7時に始まり、
おそらく夜中の3時過ぎまでは続いていた。
フィナーレは新郎新婦のダンスだったが、
そこからDJが活躍し次々と曲を流すと
老若さまざまなカップルがみな踊り始める。
抑制されながらも、どこか情熱がほとばしる雰囲気にあたりが包まれた。



こうして夜もすっかり更ける頃
初めてドイツの人たちは情熱を解放するんだね。
ドイツ人が堅苦しいだけというのはやはり表面的な指摘だったんだ。
大人の色気とはきっとこうしたもんなのだろうね。



翌朝、チェックアウトのために荷物を持って部屋を出ると、
ホテルの女性スタッフが黙々と後片付けをしていた。
昨夜の宴の痕跡はもはやなかった。
プロフェッショナルの仕事だねぇ。