雪見風呂とワイヤレス・ラン

栃尾又温泉に来ている。
米どころ、酒どころで知られる新潟・魚沼である。
秘湯会のホームグラウンドの一つ、宝巌堂に泊まっているのだ。
雪の季節に訪れるのは初めてだったから、
車でなく電車とバスを乗り継いでやってきた。





上越新幹線浦佐駅から上越線に乗り換えるのだが
予定していた列車は除雪処理が間に合わず運休になった。
バスはもう出てしまったらしい。
結局、1時間半ほど浦佐駅の待合室で次の列車を待つことにした。
この待合室には畳敷きのコーナーまである。さすがに雪国である。



待ち時間にはiPhoneを使って
昨日同僚に教えてもらった「セカイカメラ」をダウンロードして遊ぶ。
Twitterもこうしたすきま時間に使うにはぴったりだ。
雪に閉じ込められていても駅構内ならワイヤレス・ランが使える。



ようやく乗ることができた列車で小出まで行き、
通学の子どもたちと地元のお年寄りと一緒にバスで揺られて30分。
栃尾又温泉にたどりつく。
この温泉には宝巌堂の他、
自在館神風館と合わせて三つの宿があり、
三軒で二種類の源泉を共同管理している。



  (この階段を百数十段降りてゆくと、霊泉「したの湯」。
   ふと冥界の住人になった気がする)



「うえの湯」「したの湯」の二カ所があり、
日本第二位のラドン含有量を誇るぬる湯である。
少なくとも小一時間はつかり
仕上げに加熱した湯につかってあがるのが
ぬる湯の入り方である。
(ちなみにラドン含有量日本一の温泉は諸説あり
 はっきりしない)



宝巌堂にもワイヤレス・ランが入った。
雪見風呂の後にこうしてインターネットを使うことも自由自在なのだ。