「レアとラウラと楽しむドイツ語」(2010)


NHKラジオドイツ語講座
「レアとラウラと楽しむドイツ語」(2010年前期)が面白い。



レアとラウラは1987年生まれの双子の姉妹。
1989年のベルリンの壁崩壊直前に
フォトジャーナリストの母、マリーアは
レアを連れて東から西に亡命。
役者の父とラウラは東に残される。


20年後の2010年、レアとラウラはふとした偶然で出会い、
お互いの運命の変転を確かめ合うことになる。
双子の設定は物語の宝庫である。
ベルリンの壁崩壊を取り入れた着眼もいい。



初級ドイツ語の語彙、文法で
リスナーを惹きつける物語を書くには力量がいる。
しかも、半年間のペースで
新しい文章を段階的に入れていくことが要請される。


この物語は講師の市川明先生と
パートナーのミヒャエル・シャールトさんの共作だ。
市川先生はフンボルト大学演劇学科に留学し、
東ドイツで毎日のようにオペラ、演劇を観ていた方だ。
道理で物語にふくらみがある。



6月で前半部が終了し、7月から後半部が始まった。
月曜から木曜まで、行きの通勤電車内での
僕のお楽しみなのだ。