和田淳『わからないブタ』(2010)


午前中の会議が前日中止になったので
メディア芸術祭作品入賞展(2回目)に時間を使う。
アート、マンガ、アニメーション、エンターテインメントの4部門。
多様性あるカテゴリーのフェスティバルだけに
いっぺんでは細部まで見切れないのだ。



同僚のUさん、Fさんを見かけたので声をかける。
どんなに忙しくたってすきま時間を作れる人はいる。
やはりサイトやUstreamだけでなく、
現場に足を運んで五感でインスピレーションを受けることが大切だ。
前回はおおづかみに全体を俯瞰し、
アート、マンガ各部門の作品を中心に観た。
二度目はアニメーション、エンターテインメント部門の
上位入賞作を丁寧に観ていく。



和田淳の短編アニメーションフィルム『わからないブタ』は
東京藝術大学大学院のプロジェクトから生まれた。
シュールだが、そこはかとないユーモアがある。
なにより線がいい。
わら半紙に0.3ミリのシャープペンシルで作画した絵コンテが
魅力的だ。サウンドデザインも印象的である。




『eスポーツグラウンド』は、
デジタル画像のボールを人間の影がラケット代わりになって
打ち合う。5点先取した方が勝ち。


メディア芸術祭入賞作品展は、
六本木・国立新美術館で2月13日まで開催。
三連休はきっと混むから
行くなら10時の会場と同時に入るのがお勧め。
毎年、週末の午後には行列ができて入場制限になる。


(文中敬称略)