国際共同作業と英語リテラシー


被災地、原子力発電所事故現場に
世界各国からスタッフ、ボランティアのみなさんが来てくれている。
こうした協力体制は心強いのだが僕にはひとつ気がかりがある。
ほとんど報道されていないことだ。
それは言葉の問題、世界共通語になっている英語の問題である。



私たち日本人は残念ながら英語リテラシーの低さが問題である。
その問題は戦後数世代が過ぎても解決していない。
現場ではただでさえ指揮系統、情報が混乱している。
その現場で国際協力活動を進めるためには
最低限英語でのコミュニケーションが不可欠だ。
それは大丈夫だろうか。



通訳、翻訳のスタッフに頼っているだけでは
間接的であり時間がかかり過ぎる。
第一、そうしたスタッフの人数も不足しているだろう。
能力ややる気のある外国人のみなさんがいてくれても
肝心の言葉が満足に通じなくては、
みなさんの能力を充分引き出すことはかなわない。



ましてや原子力発電所については専門用語の知識が加わり、
そうした用語までやりとりできるバイリンガルスタッフの人数が
充分でなければ国際共同作業は円滑には進まない。
英語、日本語が使えるバイリンガルのボランティアが
多数必要ではないのか。
僕はいますぐ現地に行くことはできないが、
ここにいてもできることはないか探してみる。