きょうのセミナーの目玉は
Malcolm Gladwell。
雑誌 "New Yorker" の常連執筆者として知られています。
Kraft Foodsが彼を招聘しました。
Kraftの女性重役がキュレーターとして優秀なんでしょうね。
Malcolmの主張は
「イノベーターとして一番手をめざすより、
アイデアを実践する二番手三番手をめざせ」。
アメリカ、ソ連の二大超大国に対するイスラエル。
ゼロックスパロアルト研究所に対するアップル。
初期のデートサイトに対するフェイスブック。
世界初の検索エンジンに対するグーグル。
それがMalcolmの言う二番手三番手だ。
ひとつひとつのエピソードは
冒頭の中東戦争を別とすれば「点」として際立っている訳ではない。
けれども「点」と「点」を結ぶストーリーテリングが絶妙。
間の取り方、抑揚のつけ方に特徴があり、聴衆をぐいぐい引き込む。
つまりは、語りたいことを持つ人の話には説得力があるのだ。
パワーポイント、キーノートのスライドを
一枚たりとも使わぬプレゼンテーションがきょうの白眉であった。
学ぶもの、触発されるものが多い。