Pollen, Bees and Beer


今回の催しの会場となったのはTeatro Raul Cortezである。
普段は演劇の上演に使われている。
僕は劇場空間そのものが大好きなので
待ち時間を利用して舞台裏などをすべて探索した。
大道具、小道具、化粧鏡など観ているだけでワクワクしてくる。



僕のプレゼンテーションはソーシャルメディア時代における
コミュニケーションのダイナミズムを解読する内容だ。
タイトルは、"Pollen and Bees(花粉とミツバチ)"。
昨年10月ジャカルタでのプレゼンテーションを頼まれたとき
ふと思いついた言葉を軸にして自分なりの仮説、体系を作ってみた。



  (ブラジル人のソウル・フードポン・デ・ケージョ
   キャッサバ粉とチーズを使う。モチのような食感がたまらない)


今回は仕掛け人であるMさんの要請があり、
フレームだけ残して事例をほとんどすべて入れ替え一から書き直した。
ここまで事前に要求されることも珍しいのだが、
ジャーナリストとして広報担当として優れた仕事をしているMさんと
二人三脚で内容を再構築して挑戦してみようと考えた。



結果は?
みなさんの期待にはどうやらうまく応えられたらしい。
Mさんの読みは的確だった。
観客の期待を事前に読み取り、僕にすべてインプットしていたのだ。
Mさん始めブラジル人同僚のみなさん、
そしてもちろん僕が説明した事例を実際に手がけた
同僚やスタッフのみなさんのクリエーティブ・パワーを結集できたことが
今回の成功の要因である。



プレゼンテーションが終わってひとりになってから
ホテルの裏にあるバーレストランで
前日封印していたビールを注文し乾杯した。
若者たち男女で賑わう店をあらかじめ見つけておいたのだ。