二人の情熱からAdStarsが始まった


9時30分からAdStars13の審査が始まった。
全員でグランドグランプリ2点を選んで終了したのが18時30分。
もっとも僕たち審査員は釜山に来るまでに
10時間分のショートリスト作品を見て審査している。
宿題を済ませて来た訳だ。
その結果をデータにして議論を進めるので
現地では一日の審査で済む。



AdStarsは釜山市が全面的にバックアップし、
市長Nam Sik Hurが組織の委員長を務める。
大手韓国企業がスポンサーとなり
まさに官民一体のプロジェクトだ。
しかし、どんなプロジェクトも
個人の情熱がなければ始まらないし、続かない。
Eui Ja Lee、Hwan Jin Choiの二人だ。
二人とも大学教授であり、AdStarsの執行委員長だ。
僕たちに穏やかな笑顔ともてなしの心で接してくれる。



こうしたプロジェクトを創設し継続するのに
どれほど苦労が要るか、僕にも想像できる。
僕たち日本人は20年以上前から
日本発国際広告賞創設を口にしながら
なにひとつ実行できていない。
韓日の実現力の差は大きい。