"Back to the Basics, Back to the Future" in Busan, 2015


今回の出張の任務のひとつは
韓国の大学生たちに実施するクリエーティブ・セッションだ。
この三週間ほどまとまった時間を取って
準備を続けてきた。



場所はメイン会場BEXCOからタクシーで5分少々の
Busan Center of Creative/Economy & Innovationだ。
日本の文科省に当たるMinistry of Culture, Sport and Tourismが
入居したビルでまだ一部工事をしていた。
サインボードにFuture Planningと書いてあるフロアもあった。
文化、スポーツ、観光について国家戦略を練る部署だろう。



この役所が釜山市とともにAdStarsを強力にバックアップしている。
年間総額25億ウォン(日本円には1/10で換算)ほどのプロジェクトだ。
セッションでは韓国の友人Tonyが韓国語への通訳を引き受けてくれ、
上海の友人Normanと僕が英語でプレゼンテーションした。
Young Stars(学生)、New Stars(30歳以下の業界若手)の
コンペティションに参加したみなさんがやってきた。


僕たちのセッションは現地で実施している
Creative Schoolプログラムのひとつと位置づけられている。
作品提出〆切りに追われ睡魔に襲われるだろうに
ほとんどの参加者が熱心に聴いてくれたのが有難かった。




  (写真上がNorman、下がTony。二人とも十数年の付き合い)


韓国の大学生はシャイなので質問はほとんど出ないが
終了後に声を掛けてくれた人もいる。
中国、日本からも参加者があり、
さながら東アジア合同クリエーティブ・セッションが実現した。



僕は3月にパタヤで初めて話した
"Back to the Basics, Back to the Future"を
全面的に書き直して臨んだ。
1960年のフォルクスワーゲン"Think Small"から
2015年のカンヌ受賞作"The Marathon Walker"までの55年を
(1) 地域的視点 (2) 歴史的視点 (3) 個人的視点
の三つの視点で俯瞰し分析する内容だ。