すき間時間に上海を歩く


ある案件で
上海で仕事をしている友人たちに会いに来ている。
いずれも多忙極まる人ばかりなので
当然先方の都合に予定を合わせる。
すると、すき間時間が生まれる。



チームを組んでいる同僚Eさんは
台北生まれの日本国籍
中国語が母国語で、日本語も堪能。
東京の自宅の他に上海にもマンションを持つ。
休暇の折に行き来しているのでこちらにも知人友人が多い。



Eさんの案内で予定していなかった人に会ったり、
上海のアート最前線と呼ばれる場所を訪れる。
僕が日頃勉強している中国史
思いがけず、つながり始めることがある。



政治においては
日中両国でうまく調整できないことが続く。
けれど、中国や中国の人たちを過小評価することは間違いだ。
敵対視することはもっとアホらしい。



小国日本に暮らす僕たちは
胸に誇りは秘めていても、驕り高ぶってはならない。
国同士の付き合いに
人間同士の付き合いが惑わされてはいけない。