21世紀半ばに人工知能は
地球上に生きたすべての人類を総計した以上の知恵を持つ。
人間とコンピュータは一体化し進化する。
Ray Kurzweil "The Singularity is Near:
When Humans Transcend Biology"
(=『技術特異点は近い:人類が生物学を超えるとき』)を読む。
The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology
- 作者: Ray Kurzweil
- 出版社/メーカー: Penguin (Non-Classics)
- 発売日: 2006/09/26
- メディア: ペーパーバック
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下の歯が一本使えなくなりインプラントに換えたとき、
「あ、なんか、サイボーグになったみたいな感覚だな」と思った。
Rayが指摘している通りインプラント技術は歯にとどまらず、
臓器や脳にも使われている。
人間はとっくにロボット化を始めている。
けれどもコンピュータが人間の知能を越えると思ったとたん、
便利な道具は畏怖の存在に変わる。
なんだか想像したくない未来なのだ。
(大王「なんの話か、さっぱり分からん……」)
Rayは人工知能と人類の共生を
データと実践に基づき丁寧に説いていく。
Rayの提唱する理論には賛否両論がある。
一章を割き、批判について分類し検証している。
読み進めていくうちに
Singularityは荒唐無稽の未来ではないとの思いが深まる。
僕はCoureraプログラミング講座
(Programming for Everybody(Python))で
講師Dr.ChuckがSingularity(人工知能が人間の知能を越える特異点)を
エッセイ課題に取り上げたことがきっかけで本書を読んだ。
Singularityに「技術的特異点」の意味があることは知らなかった。
- 作者: レイ・カーツワイル
- 出版社/メーカー: NHK出版
- メディア: Kindle版
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(翻訳はこちらです)
この本、Kindle版でダウンロードして読んでいた。
本文だけでなく脚注、索引も充実していて
読んでも読んでも終わらないなぁと思っていた。
672頁の大著だったことを読後に知った。
それだけの厚さを目の当たりにしていたら、
通読を途中で諦めてしまっていたかもしれない。