スクラップブックから
朝日新聞2018年3月14日夕刊
ホーキング氏死去 76歳
車椅子の宇宙物理学者
20代で発表した「特異点定理」は、
宇宙の始まりには
一般相対論が破綻(はたん)する点があると指摘し、
宇宙の成り立ちを理解するには
相対論と量子論を融合させる必要があることを示した。
その後も、巨大な重力で
ありとあらゆるものをのみ込むブラックホールも、
エネルギーを放射できると予言して世界を驚かせた。
(略)
障害者の支援活動にも力を注ぎ、
2012年のロンドン・パラリンピック開会式では
「好奇心を持ち続けよう」とエールを送った。
晩年も、太陽系外への探査計画を発表したり、
人工知能の悪用を防ぐ団体の顧問を務めたり
と精力的に活動した。
スティーブン・ホーキングが
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と診断され
車椅子生活を余儀なくされたのは21歳のとき。
以来半世紀以上、宇宙の謎に挑み続け、
一般人にも理解できる言葉で現代宇宙論を語ってくれた。
"Think Different" の宇宙物理学者だった。
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: スティーヴン・W.ホーキング,Stephen W. Hawking,林一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1995/04/01
- メディア: 文庫
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