宮部みゆき『ソロモンの偽証(3)』(2012/2014文庫版)


宮部みゆき『ソロモンの偽証(3)第二部決意(上)』を読む。
この物語の面白さは、主要登場人物のひとり柏木卓也の死が
自殺であることをほぼ前提にしながら、
家族、級友、教師、警察官、テレビ局員など周辺人物が
その死に振り回されることだ。
殺人事件の起きないミステリー小説という新領域を宮部は開拓した。


ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)


新潮社100周年記念の一環として
14年9月から3ヶ月連続で文庫2冊を刊行。
全6冊が11月に完結し、昨年の読書界で大きな話題を呼んだ。
僕も昨年から読み継ぎ、前半3冊読了。
「事件」の深みにはまってきたところだ。
どう決着していくのか。
1月現在、累計発行部数247万部。