宮部みゆき『ソロモンの偽証(6)』(2012/2014文庫版)


いい青春小説を読み終えたなぁ。
宮部みゆき『ソロモンの偽証(6)』を読む。
昨年からスローペースで読んできたから、
登場人物は僕の頭の中ですっかりなじみになっている。



中学三年生が夏休みに法廷の形式を取って、
登校拒否していた級友の死に挑む。
全6巻読み終えて振り返ると、
法廷の設定以外考えられない。
形式が集団で真実に近づく助けをする過程が実に面白い。



宮部はサービス精神旺盛で、
文庫のために後日談を中編で書き下ろした。
弁護士になった藤野涼子がいいね。
学者になった神原君と結婚したんだね。
もしかしたら、藤野弁護士を主人公にして
続編があるかな?


(文中敬称略)