郷に従い視察の一日


長沙第三日は視察である。
第二日の審査をあんなに朝から夜中までギッシリ組むなら
視察を半日にして審査にもう半日当たればいいだろう
と考えるのは素人である。
賞に協力している市、協会からすれば
視察の方にむしろ重点がある。
参加者に文化、経済の実体を見させ、
自分たちのプロパガンダに使う意味がある。




まぁ、事の背景にとやかく言うにも
もう現地に来ているのだから基本的には郷に従う。
遠足と思えば、時間がゆっくり過ぎる一日もそう悪くない。




長沙は人口700万人。
一人あたりの 年間GDPは180万円(日本円換算)。
どこもかしこも集合住宅が建ち並び、
街の中心部に高層ビルがニョキニョキ建っているのは、
中国の省都はみんな同じだ。



最後に見たショーが書のオークションあり、踊りあり、
手品あり、歌謡&サイン撮影会ありのごたまぜで、
昔の浅草の劇場はこんな感じだったのかなと思わせた。
ダンサーたちはロシア、中央アジアから来ているのか、
みなスラリと長身で手足が長い。
案内されたVIP席には暖かいお茶、スイカ、プチトマトが用意され
歌舞伎の桟敷席さながらだ。