バーミヤンから旅してきたマグカップ


近所の家の軒先でときどきバザールをやっている。
売り上げは被災地などへの募金にしている。
ほとんどガラクタに近いものばかりだが、
ときどき覗いて、ときどき何か買う。



文字とデザインがなければありきたりのマグカップ
Hotel Silk Road, Bamiyan, Afghanistanの文字が目に止まる。
「ホントかな? 
中華レストランチェーン・バーミヤンの景品じゃないだろうな」


それにしてはマークのデザインが独特だ。
日本の感覚と違う。
値段は40円。
料金を入れる缶にコインを4枚入れて持ち帰る。



サイトを調べたら、おやおやホントにありました。
その名もホテル・シルクロード
アフガニスタン、日本民間人プロジェクトとして建てられたらしい。
世界遺産バーミヤン遺跡の真ん前にありますね。



首都カブールからバーミヤンへの道のりについて
こう書いてあります。
一部引用します。


   空路:
   現在のところ、国連機や援助団体所属者のみが利用可能な
   民間機がカブールとバーミヤン間に定期便を飛ばしていますが、
   現段階では、一般の旅行者が利用できる空路での移動手段はありません。


   陸路:
   ハジガック峠ルート
   (南回りルート)180km
   このルートはカブールからおよそ5時間で到着します。
   カブールの南、マイダンシャハルから西へ入り、
   ウナイ峠(約3,200m)とハジガック峠(約3,450m)を
   越えていきます。たくさんのトラックが行き来していますが、
   外国人はこのルートでの旅行は危険です。



なんの変哲もないマグカップに見えるけど、
こんな遠くからはるばる日本までやってきたんだね。
ご苦労さんでした。
さっそく洗剤でキレイに洗い、
珈琲を飲むのに使ってやりました。
久しぶりの現場復帰だったのかな、このカップ