スクラップブックから。
朝日新聞2017年8月21日朝刊。
クボタの全30段広告。
キャッチフレーズ、
ボディコピーの書き出しを抜き書きしてみる。
砂漠の血管、
命の水道管。
中東・砂漠の街々—発展を続ける中東各国の都市は、
しかし、一歩を踏み出せば
そこに広大な砂漠の広がる、灼熱の街でもある。
そこにある共通した問題
—「命を支える水」を安定的に確保すること—は、
発展の表裏として、人々を悩ませ続けてきた問題でもある。
着地のコピーはこうだ。
壁がある。
だから、行く。
日本、日本人が中東各国で信頼されているのは
派手な外交のせいではない。
グローバル資本主義だけに突き動かされている訳ではない
民間会社の人々の矜持と実績が大きい。
舞台裏で黙々と働く日本人の姿を彷彿とさせるような、
静かで、堂々とした新聞広告だ。
追記(2017.11.15):
このシリーズが2017年日経広告賞最優秀賞を受賞した。
クライアント担当のみなさん、制作チームのみなさん、
おめでとうございました。
意義ある仕事だと思います。