サマリー「宗教と資本主義・国家」


スクラップブックから。
朝日新聞2017年8月29日朝刊。
8月19日(土)に開催された宗教シンポジウム第1回
「宗教と資本主義・国家」サマリーを掲載(朝日新聞共催)。
正味4時間に渡った3部構成の内容を手際よく再編集した。



いま600人の観客を呼べる力があるのは
この二人の組み合わせ。
池上彰佐藤優
第1部はいきなり二人の対談から始まった。



(撮影:惠原弘太郎)


   私たちは、神といった超越的な存在を信じるのを
   宗教と考えていますね。
   ただ、お金にも「超越性」がある。
   たかがお金のために自分の身を捧げるというのは
   考えてみると不合理ですね。(佐藤)


   お金という神さまがいる資本主義。
   その中で、私たちはどのように「良く生きる」ことが
   できるでしょうか。(池上)



企画者のひとりであり
第三部のパネルディスカッションを仕切ったのが松岡正剛
宗教という課題設定が巨大すぎるのか、
やや消化不足で終了した感が残ったが、
意欲あるシンポジウムであることは間違いない。


地味に思えた新進評論家(若松英輔)、学者(碧海寿広)の第2部にも
意外な収穫があった。
松岡の起用だったのか。



連続シンポジウム、第2回「宗教と暴力」は9月23日、
第3回「宗教と生命(いのち)」は2018年3月21日に
有楽町朝日ホールで開催。
チケット予約は宗教シンポジウム事務局ホームページで。
第1回の手ごたえがあったので、僕は全回聴講予定。


(文中敬称略)