いま、このタイミングで怪しい大王


友人三人が遊びにやってきて、晩ごはん会。
Gくんは難関の米国ワーキングビザを取得した。
同居人と僕が推薦状を書いた御礼にと
純米大吟醸一升を手土産に運んできてくれた。
そのさなか、大王の様子が怪しい。



日々「大王ノート」に
オシッコ、ウンコ、盗み食い(!)を観察して記入している。
オシッコは量にもよるが、一日三回。
ウンコは日によって出たり出なかったり。


ところが、昨夕からウンコのポーズで空振り3〜4回。
下痢便が少々出たり、一二滴血らしきものが混じっている。
二階では食べたものと透明な液体を吐いている。
怪しい。実に怪しい。


O動物病院に電話をすると夫人が出て、
「では、20時にいらしてください」と予約が取れた。
これまで我が家の猫たちが変調を来したとき、
早めに獣医に連れて行って後悔したことはない。
ごはん会を抜け出して、O動物病院へ。



観察通り、膀胱におしっこは溜まっていなかった。
先生の診断。
「膀胱炎の可能性がある。吐き気止めも処方しましょう」。
膀胱炎を便意と感じたのか。
便秘になって吐き気が出たのか。
来週フォローアップの診療を受ける予定だったが、
「一週間前倒ししたのかもしれない」とO先生が言う。
変調の前倒しって?


帰宅してから、安らかに眠る大王の姿を見ていると、
「翌日夕方まで診療を延ばさなくてよかったな」と思う。
いまここで具合が悪くならなくてもいいのに、
というタイミングで怪しいのが大王の真骨頂なのだ。



(「え? 僕のことですか?」)