大阪ずし「箱寿司」も今月末閉店

録音の改訂作業が入って帰宅が遅くなると同居人が言う。
金曜日だけど寄り道は止めて「大浪バー」(@自宅)で
一杯飲ることにしよう。
新宿に寄ってつまみを購入することにした。




(何の衒いもない、ごくごくオーソドックスな海苔巻き)


小田急エース南館「箱寿司」で
二人分の夜食、海苔巻き(一人前700円)を買う。
今月26日で閉店します。来月から無職です」
レジを担当する眼鏡のおばちゃんが言う。
経営者が全ての店舗(鰻屋「双葉」も持っていた)を
閉めることにしたためだ。


年末が近づいて職探しをしなくてはならなくなった
従業員、職人のみなさんを気の毒に思う。
380円で牛丼が食べられる時代に
若者たちには大阪ずしは魅力がなくなっていたのか。
半世紀近く真面目な仕事を続けてきた店だったのだが。


京王地下・紀ノ國屋を覗く。
僕の大好きな黒パンは売り切れだ。無念。また来よう。
小田急地下食品売り場に移動。
久方ぶりに来たが、店がずいぶん入れ替わっている。


創作中華「謝謝TOKYO」がよさそうだ。
百貨店初出店。
メイン1品、サブ2品、ごはん/麺1品の
計4品を選べるセット(980円)がおトクで楽しそうだ。
野菜をふんだんに使うのがこの店の売りだそうだ。



海老チリ、ブロッコリーとジャガイモのアンチョビサラダ、
ラタトゥイユ、カレービーフンを選ぶ。
ワインが合うだろうな。


デパートの食品売り場は相変わらずめくるめく食品が並ぶ。
ラクラするほどだ。
確か柚木麻子の小説で、毎夜残った食品を
従業員が廃棄するシーンがあった。
売り場が光なら、廃棄所は闇だ。
考えればやりきれないことだけれど、
光と闇が交錯する欲望の世界で僕たちは生きている。